入社1ヶ月で覚える携帯ショップの用語|回線と端末の違いから

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入社1ヶ月で覚える携帯ショップの用語|回線と端末の違いから

最初の1ヶ月で、
つまずく言葉たち。

LISTEN FIRST, SELL LATER.

「説明は覚えたのに、なぜか決まらない」
「何を聞けばいいのか分からない」

携帯販売の成果は、話す力ではなく聞く力で決まります。事実・使い方・困りごとの3層で聞く型と、未経験がやりがちな失敗の直し方をまとめました。

この記事は、携帯ショップで働くことを考えている方と、入社したばかりで先輩の言葉が半分しか分からない方に向けた、入門編です。読み終わる頃には、最初の1ヶ月で必ず出会う言葉の意味と、それをお客様の前でどう言い換えるかまでが手元に残ります。暗記は要りません。分け方だけ持って帰ってください。

「回線」と「端末」は、電気の契約と冷蔵庫の関係です

引っ越しをすると、2つのことをします。1つは電気を使うための契約。使い始めた月から毎月お金がかかり、やめるときは止める手続きが要ります。もう1つは冷蔵庫を買うこと。こちらは物なので、払い終われば自分のものです。携帯ショップのカウンターでは、この2つが同時に並んでいます。回線が電気の契約、端末が冷蔵庫にあたります。

まず、この2つを分けます回線(かいせん)通信を使うための「契約」毎月お金がかかるやめるには手続きが要るたとえるなら、電気の契約端末(たんまつ)スマホ本体という「物」買う(一括か分割で払う)買えば自分のものになるたとえるなら、冷蔵庫契約の話か、買い物の話か。混ざると説明が通じなくなります
契約の話か、買い物の話か。ここを分けるところから始まります。

新人がお客様への説明でつまずくとき、原因のほとんどはこの2つが混ざっていることです。「機種変更したら安くなりますか」と聞かれて詰まるのは、機種変更が端末の話なのに、安くなるかどうかは回線の話だからです。分けて持っていれば、「本体を替えるだけでは月々は変わりません。月々を下げるなら、プランのほうを見直します」と一息で答えられます。

手続きの名前は、3つだけ覚えます

手続きの名前は、何が変わるかで見分けます手続きの名前回線の契約先スマホ本体電話番号機種変更そのまま新しくなるそのまま乗り換え(MNP)他社に替わる替えても替えなくても可そのまま新規契約新しく結ぶ新しくなる新しく取る回線の契約先が替わるのは、乗り換えのときだけです
回線の契約先が替わるのは、乗り換えのときだけです。

機種変更・乗り換え・新規契約。この3つは、何が変わって何がそのままかで見分けます。表のとおり、回線の契約先が替わるのは乗り換えのときだけです。ここを取り違えると、当日必要な書類も、かかる時間も、お伝えする金額も全部ずれます。実際、来店予約の受付で「機種変更」と聞いていた方が、話してみると他社からの乗り換えだった、という取り違えは月に何度も起きます。だから最初の30秒で、今の契約はどこか、本体を替えるのか、番号はそのままか、をこちらから確かめます。

最初の1ヶ月で出会う言葉

言葉現場での使われ方
MNP番号そのままで他社へ移ること。「乗り換え」とほぼ同じ意味で使われます
SIM回線の情報が入った小さなカード。本体に内蔵のタイプもあります
eSIMカードを差さず、データで回線を設定する方式
データ移行前の本体から写真・連絡先・アプリを移す作業
初期設定新しい本体を、今日から使える状態にするまでの一連の作業
頭金本体代のうち、その場で先に支払う分(店舗ごとに扱いが異なります)
契約者と使用者お金を払う人と、実際に使う人。家族の契約では別々になります

覚え方のコツは、1つずつ暗記しないことです。一日の流れに並べ直すと、来店 → 本人確認 → 回線の手続き → 本体の受け渡し → データ移行 → 初期設定、という順番の中に全部出てきます。順番の中で覚えた言葉は、忘れません。

お客様の前では、社内の言葉を使いません

同じ内容でも、この言い方に置き換えます社内で使う言葉カウンターで使う言葉MNPでお持ち込みですか?今の電話番号のまま、他社さんから移られる形ですか?eSIMで発行しますか?カードを差さずに、この場で設定してしまう形も選べます頭金は3,000円です本体代のうち3,000円を、今日この場でお支払いいただきます用語を知っている人ほど、使わずに説明できるかで差がつきます
知っている用語ほど、使わずに説明できるかで差がつきます。

略語は社内では速くて便利です。ところが同じ言葉をカウンターの向こうで使うと、相手はうなずきながら、実は分からないまま契約します。そして後日、「聞いていた話と違う」と戻ってこられます。用語を知っている人ほど、それを使わずに説明できるかどうかで差がつきます。

私たちが新人の接客を横で見るとき、数えているのは覚えた用語の数ではありません。お客様が使った言葉を、そのまま自分も使えているかです。相手が「番号そのまま」と言ったら、こちらも最後まで「番号そのまま」で通す。この1つだけで、伝わり方が変わります。

金額と条件だけは、口伝えで話しません

料金や割引の条件は、キャンペーンや制度の変更で頻繁に書き換わります。先輩から口頭で聞いた数字をそのままお客様に伝えて、後から違っていた。これは新人が最も多く起こす事故です。私たちのルールは1つで、金額と適用条件は、話す前に最新の資料を開いて画面か紙で確かめる。1件につき30秒の手間で、後日の謝罪と解約がなくなります。事実で話す、というのはこういう地味な作業のことです。

用語を覚える目的は、お客様が「分かりました」と言えることです

契約(毎月)本体(買い物)2つを別々に置いてから話すと、その場で伝わります
2つを別々に置いてから話すと、その場で伝わります。

用語は、2週間も店頭に立てば自然に入ってきます。だから覚えること自体は目的になりません。目的は、目の前の方が帰り道に「今日は何を契約したのか」を家族に説明できる状態です。私たちが成果として見ているのは、その日の契約数だけではありません。同じ方がもう一度来てくださるか、知り合いを連れてきてくださるか。言葉を置き換える手間は、そのために使っています。

今日からできる、たった1つのこと

TODAY'S ACTION

自分のスマホの請求明細を開き、「回線」の費用と「端末」の費用に分けて2つの合計を書く

今月の請求明細を開いてください。アプリでも紙でも構いません。項目を上から読み、毎月かかる通信の料金(回線)と、本体の分割代金(端末)の2つに振り分けて、それぞれの合計を紙に書きます。2つの数字が並んだら、それぞれ何のお金なのかを20字以内で書き添えてください。回線と端末の違いが、自分の財布の数字で分かります。

まとめ

回線は契約、端末は買い物。まずこの2つを分けます。手続きの名前は、何が変わるかで見分ける。用語は一日の流れの順番で覚え、カウンターでは使わない。金額と条件だけは、話す前に資料で確かめる。用語を覚えた先にあるのは、お客様が自分の言葉で説明できる状態です。