何のために働くのか――人生のテーマを言葉にする

何のために働くのか――人生のテーマを言葉にする
何のために、
働くのか。
WORK BASICS | CHAPTER 0
スキルや役割を学ぶ前に、一度だけ立ち止まって考えてほしいことがあります。
あなたは、何のために働きますか。まずは自分の“軸”を、一つ言葉にします。
仕事のスキルややり方を学ぶ前に、もっと大事なことがあります。「あなたは何のために働くのか」という、自分の軸です。
この軸のことを、この章では「人生のテーマ」と呼びます。むずかしく考えなくて大丈夫。まずは一つ、言葉にしてみましょう。
自分の「人生のテーマ(=どんな自分になりたいか)」を一つ、言葉にする。そのうえで、3年後・5年後どうなっていたいかを、自分の言葉で書く。
もしいま、自分の「人生のテーマ」を一つ掲げるとしたら、何が思い浮かびますか。
正解も不正解もありません。まず1〜2分、考えてみてください。
同じ日に入社した二人。Aさんは「何のために働くか」を考えたことがありません。目の前の作業はこなせますが、迷ったとき自分で決められず、指示を待ちます。数年たっても「なんとなく」働いています。
Bさんは入社時に「頼られる人になる」というテーマを一つ決めました。仕事の選び方も、学ぶ順番も、この軸で決められます。迷ったときも「頼られる人ならどうするか」で選べます。
二人の差は、能力ではありません。自分の軸を、一度でも言葉にしたかどうかです。
「人生のテーマ」とは、かんたんに言えば「どんな自分になりたいか」「何を大切に生きたいか」です。一つ決めておくと、いいことが3つあります。①いま、何をすればいいかが見える。②迷ったとき、どちらを選ぶか決めやすい。③自分のことを、人に説明できるようになる。
たとえば——「誰かの“できた”を増やす人になる」「まわりを笑顔にする」「どんなときも誠実でいる」。短い言葉で、かまいません。
ワーク① 人生のテーマを書く
- 自分の「人生のテーマ」を一つ、短い言葉で書く(例:「誰かの“できた”を増やす人になる」「圧倒的なギバーになる」)。
- その背景にある思いを1〜2行で書く(なぜ、そのテーマなのか)。
浮かばない人は、上の「5つの入り口」から一つ選んで、書き出すところから始めてください。
ワーク② 3年後・5年後、どうなりたいかを書く
- そのテーマから逆算して、いまの職場(これから働く場所でも構いません)で3年後・5年後、どんな人になっていたいかを書く。
- 「どんな仕事をしていたいか」「誰から、何で頼られていたいか」を、できるだけ具体的に書く。
・人生のテーマ:
・その背景にある思い:
・3年後の自分:
・5年後の自分:
・そのために、今日から始める一つの行動:
テーマが言葉にならないときは、AIに一問ずつ掘ってもらいましょう。
私は自分の「人生のテーマ(何のために生きるか・どんな人になりたいか)」を一つ、短い言葉にしたいです。まず、私の「好きなこと」「大切にしたい価値観」「憧れる人」を、一度に一つずつ質問してください。最後に、私の答えをもとにテーマの候補を3つ、短い言葉で提案し、その軸を今の仕事でどう活かせそうかも教えてください。
私の人生のテーマは です。だから、3年後は になりたい。そのために、今日から を始めます。
最後の一つは、今日できる具体的な行動にします(例:退勤前に、決めたテーマを手帳かスマホのメモに1行書いて保存する)。
次の日、1人1分で共有します。
- 昨日決めた「人生のテーマ」を、今日も覚えているか。
- その軸で選んだ場面は、あったか。
- 「3年後の自分」に近づく行動を、一つできたか。
最初に見るのは結果ではなく、「軸を持って選べたか」です。
この章のまとめ
- スキルや役割の前に、「何のために働くか」という軸がある
- 人生のテーマに正解はない。今日のテーマは、変わってもいい
- まず一つ言葉にし、3年後・5年後の自分まで逆算する
テーマ・目標に向けて、日ごろの小さな選択から動いていきましょう。数年後のあなたを見るのが楽しみです。次章からは、その軸の上に「仕事の土台」を積み上げていきます。
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