同じ電話を1日100件かける仕事が、面白くなった日|"実験"に変えた人の話

同じ電話を1日100件かける仕事が、面白くなった日|"実験"に変えた人の話
仕事は同じ。
見方だけ、変わった。
WORK LENS | 仕事の見方が変わる
「この仕事、つまらない」と思いながら、同じ作業をくり返している人へ。
面白くなった人は、仕事を変えていない。見方を一つ変えただけ。
「この仕事、つまらない」。そう思いながら、今日も同じ作業をくり返している人へ。仕事が面白くなった人は、仕事を変えたのではありません。仕事の"見方"を、一つだけ変えたのです。
ここでは、毎日100件の電話をかける仕事が「面白い」に変わった話を紹介します。現場でよくある出来事を、一人の話としてまとめた例です。
退屈な作業の中に「自分で変えていい変数」を1つ見つけ、今日の仕事を"実験"として1回やってみる。
同じ電話を1日100件かける仕事が「面白い」と言う人と、「つらい」と言う人。2人は、何が違うのでしょう?
まず1分、考えてみてください。
あなたの今の仕事で、「ここは自分で決めていい」と言える部分は、ありますか?
100件の電話が、ある日「実験」に変わった
入社3か月目。渡された台本を読み、1日100件、企業に電話をかける。ほとんどが受付で断られる。「忙しいので」「結構です」。夕方には、何件かけたかも数えなくなっていました。
ある日、先輩に言われました。「最初の10秒だけ、言い方を3つ作って、どれが一番"話を聞いてもらえる"か数えてみたら?」
翌日から、100件を3つの言い方に分けてかけました。A・B・Cそれぞれ、受付を通った件数を正の字で数える。すると夕方、Cだけが明らかに多い。「断られた」が、「データが1件増えた」に変わった瞬間でした。
その日から電話は、自分の仮説を確かめる実験になりました。翌週は「Cの言い方で、名乗る順番を変えたら?」。仕事の中身は1ミリも変わっていないのに、朝の気分が変わっていました。
なぜ、同じ仕事が面白くなるのか
面白さは、仕事の種類で決まりません。「自分で変えられる変数」を1つ持っているかで決まります。変数がゼロの仕事は、どんなに立派でも作業です。変数が1つでもあれば、結果を見るのが楽しみになります。
仕事が面白くなる条件は3つ。
①自分で決めていい部分がある ②結果がすぐ見える ③少しずつ上手くなっている
この3つは、仕事を替えなくても、自分でつくれる。
あなたの「つまらない」は、どのタイプ?
退屈には3種類あります。自分がどれかを決めると、打ち手が1つに絞れます。
- 変数がない型(全部やり方が決まっている)→ 決められていない部分を探す。「言い方」「順番」「確認のタイミング」のどれか1つを、今日2パターン試す。
- 結果が見えない型(やっても反応がない)→ 数えるものを1つ決める。件数・かかった分数・返事の種類。今日の分をメモに正の字で残す。
- 上達感がない型(先週と同じ自分)→ 先週の数字と今週の数字を並べる。1つでも良くなっている項目に○をつける。
現場ではどう使う?|電話以外の例
事務のデータ入力なら、変数は「入力の順番」。1件あたりの秒数を数えて、一番速い順番を探す。店頭の接客なら、変数は「最初の一言」。声をかけた人のうち、足を止めてくれた人数を数える。資料づくりなら、変数は「作る前に目的を一文で書くかどうか」。やり直しの回数を数える。どれも、仕事は同じまま、見方だけが変わります。
- 今の仕事で、自分で変えていい部分を3つ書く
- その中から1つ選び、2〜3パターンを書く
- 何を数えるかを1つ決める(件数/秒数/返事)
「変えていい部分が思いつかない」ときに。答えをもらうのではなく、自分に気づかせる使い方です。
私の仕事は「(仕事内容を一文で)」です。毎日同じ作業でつまらないと感じています。 この仕事の中で、私が自分の判断で変えられそうな部分を、質問しながら一緒に探してください。 あなたから案を出す前に、まず「一日の流れ」「誰と関わるか」「何を数えられるか」を私に質問してください。 最後に、私の答えをもとに「今日2パターン試せる変数」を3つ、短く出してください。
私は、今日の仕事名で、変える部分を2〜3パターン試し、数えるものを正の字で記録します。
- どのパターンの数字が一番良かったか
- 数えている間、昨日までと気分はどう違ったか
- 次に変えてみたい変数は何か
この記事のまとめ
- 面白さは仕事の種類ではなく、「自分で変えられる変数」があるかで決まる
- 変数を1つ選び、2〜3パターン試し、結果を1つ数える。それだけで作業は実験になる
- 退屈は3タイプ。自分のタイプを決めると、今日の1アクションが決まる
WORK LENSは、CCコミュニケーションズの現場で起きた「仕事の見方が変わった瞬間」を、働くすべての人に公開しているシリーズです。仕事の土台から学ぶなら WORK BASICS。私たちについて / エントリー

