「営業だけは嫌だ」という人が知らない、営業という仕事の中身|1日の時間割で見る

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「営業だけは嫌だ」という人が知らない、営業という仕事の中身|1日の時間割で見る

売り込む時間は、
1日のどこにもない。

WORK ATLAS | しごと図鑑

営業のイメージは「売る人」。実際の時間割は、聞く・整理する・約束を守る。

中身を知ってから、好き嫌いを決めるための図鑑です。

WORK ATLAS読むだけ 約4分/やるなら 約15分

「営業だけは嫌だ」。就職や転職の相談で、いちばんよく聞く言葉です。理由を聞くと、「売り込むのが苦手」「ノルマが怖い」「断られるのがつらい」。でも、営業という仕事の1日の時間割を見たことがある人は、ほとんどいません。

この記事は、営業をすすめる記事ではありません。中身を知ってから、好き嫌いを決めるための図鑑です。

この記事のゴール

営業の「イメージ」と「実際」の差を知り、自分がすでに持っている営業のスキルを1つ見つける。

最初の問い

営業の人は、1日のうち何時間くらい「売り込んで」いると思いますか?

数字を1つ決めてから、読み進めてください。

イメージと、実際

営業のイメージは「売る人」。でも実際の時間の大半は、聞く・整理する・約束を守るに使われています。売り込みがうまい人より、相手の話を正確に聞き取って、次の約束を守る人のほうが、長く成果を出します。

営業の「イメージ」と「実際」 イメージ 売り込むノルマに追われる断られ続ける口がうまい人の仕事 実際 相手の困りごとを聞く聞いたことを整理する次の約束を決めて守る数字で振り返る
「売る」時間は、1日のごく一部。

1日の時間割で見る

企業向けの営業(法人営業)の、ある1日の例です。会社や商材で中身は変わりますが、「準備→接点→商談→まとめ→報告」の骨組みはだいたい同じです。

法人営業の1日(例) 9:00準備:昨日の約束と、今日会う相手の情報を確認 10:00接点:電話・メール・訪問で「話を聞く時間」をもらう 13:00商談:困りごとを聞く(話す3割・聞く7割) 15:00まとめ:聞いた内容を整理し、提案や見積を作る 17:00報告:今日の結果を数字で共有し、明日の約束を入れる 18:00終了:お礼の連絡を1本送って帰る
「売り込む」という時間は、この表のどこにもない。

最初の問いの答えは、「ほぼゼロ」です。商談ですら、話す3割・聞く7割。営業の仕事の中心は、相手の困りごとを正確に聞き取ることにあります。

営業には3つのタイプがある

「営業」とひとくくりにされますが、中身は大きく3つに分かれます。嫌だと感じているのは、たいてい最初の「新規開拓型」のイメージだけです。

営業の3タイプと、向いている人の行動
  1. 新規開拓型(初めての相手に接点をつくる)→ 断られても翌日同じ件数をかけられる人。数える・試すが好きな人。
  2. 既存深耕型(すでに取引のある相手を支える)→ 約束の期日を手帳に書いて守る人。相手の名前と前回の話を覚えている人。
  3. 相談受付型(問い合わせてきた相手に答える)→ 質問に「まず結論、次に理由」で答えられる人。分からないことを「確認して折り返す」と言える人。

営業で身につく、持ち出せるスキル

営業を数年やると、営業以外のどこでも使える力が4つ残ります。逆に言えば、この4つはあなたが今の仕事でもう使っているかもしれない力です。

営業で残る4つの力と、隣の仕事への橋 聞く力困りごとを言葉にしてもらう→ 人事・カスタマーサポート 整理する力聞いた話を一枚にまとめる→ 企画・マーケティング 約束を守る力期日と内容を必ず合わせる→ 事務・プロジェクト管理 数字で振り返る力件数・率で自分を見る→ 店舗運営・マネジメント
営業は「次の仕事」への橋が多い職種。
原理原則

営業とは、売ることではなく、相手の困りごとを聞き取って、解決までの約束を守ること。
だから「話すのが苦手」は、営業に向かない理由にならない。

実は、人手が足りなくて…月末がいつも回らない (聞いて、書きとめる)
商談の中心は、聞いてメモを取る時間。
個人ワーク|自分の中の「営業」を探す
  1. 上の時間割で、自分が今の仕事ですでにやっている行動に○をつける(準備/聞く/整理/約束/報告)
  2. 4つの力のうち、自分が一番得意なものを1つ書く
  3. 3タイプのうち、「これならできそう」を1つ選ぶ
AIを使った壁打ち

「自分に営業の要素があるか分からない」ときに。

私の今の仕事は「(仕事内容を一文で)」です。 営業の仕事は「準備・接点・商談(聞く)・まとめ・報告」の流れだと聞きました。 私の仕事の中で、この5つに当たる行動があるか、1つずつ私に質問して確かめてください。 最後に、私がすでに持っている「営業でも使える力」を2つ、私の答えを引用して教えてください。

今日の1アクション

身近にいる営業の人に、「今日いちばん長くやった仕事は何ですか?」と1つだけ聞く。営業の人が身近にいなければ、求人票を1枚開いて「仕事内容」の欄に「聞く」「整理」「約束」の言葉があるか数える。

翌日の振り返り
  1. 営業の人に聞いた「一番長かった仕事」は、5つの流れのどれだったか
  2. 自分の仕事の中で、○をつけた行動を1つ、今日もやったか
  3. 「営業だけは嫌だ」の気持ちは、読む前と変わったか

この記事のまとめ

  • 営業の1日に「売り込む」時間はほぼ無い。中心は聞く・整理する・約束を守る
  • 営業は3タイプ。「嫌だ」のほとんどは新規開拓型のイメージだけ
  • 聞く・整理・約束・数字の4つの力は、他のどの仕事にも持ち出せる
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