Web制作の流れ|企画から公開までの全体像

Web制作の流れ|企画から公開までの全体像
作る前に、
流れを知る。
PRODUCTION FLOW
「いきなり作り始めて、途中で迷子になっていませんか?」
企画から公開までの流れを知れば、迷わず進められます。
この記事は、Web制作の仕事に興味はあるけれど、実際にどんな順番で仕事が進むのかを見たことがない方に向けた、「制作の進め方」の1本目です。読み終わる頃には、企画から公開までの4つの段階で、それぞれ誰の何を決めているのかを、自分の言葉で説明できるようになります。
先に結論から。Web制作は「企画 → 設計 → 制作 → 公開・運用」の4段階で進みます。ただし、この順番を覚えること自体が目的ではありません。順番があるのは、依頼主のビジネスの困りごとと、サイトを訪れる人の「知りたい」を、途中で取りこぼさないためです。手を動かす前に決めることがある——理由はそれだけです。
制作の流れは、旅行の段取りとよく似ています
旅行に行くとき、行き先を決めないまま駅へ向かう人はいません。まず「誰と、何をしに行くか」を決め、次に何時の電車に乗ってどこを回るかを組み立て、そのうえで実際に移動します。そして着いてからが、その旅の本番です。
Web制作もまったく同じ順番で進みます。「作る」という作業は、旅でいえば移動の部分だけ。行き先が決まっていない移動は、どれだけ速く走っても目的地に着きません。私たちが企画と設計に時間をかけるのは、そのためです。
4つの段階で、何を決めているのか
各段階の中身を、「主にやること」と「その決定が届く相手」の2つで並べてみます。制作の仕事は、いつもこの右の列のために動いています。
| 段階 | 主にやること | その決定が届く相手 |
|---|---|---|
| 企画 | 目的とターゲットを一文にする | 依頼主。売上・応募など、ビジネスの困りごと |
| 設計 | ページ構成とワイヤーフレームを描く | 訪問者。探している情報にたどり着けるか |
| 制作 | デザインを描き、ページとして組み立てる | 訪問者。読みやすさと、押しやすさ |
| 公開・運用 | 数字を見て、直す | 実際に来てくれた人。その次に来る人 |
右の列を見ると分かるとおり、どの段階にも必ず人がいます。企画は依頼主のため、設計と制作はサイトを訪れる人のため、運用は実際に来てくれた人のため。工程の名前を覚えるより、この対応関係を覚えるほうが、現場ではずっと役に立ちます。
手順を守ることが、うまくいく理由ではありません
流れどおりに進めれば良いサイトができる、というわけではありません。段取りはあくまで手段です。目的は、依頼主のビジネスが前に進むことと、サイトを訪れた人の困りごとが解決すること。この2つを見失うと、見た目はきれいなのに問い合わせが1件も来ないサイトができあがります。
だから私たちは、各工程の終わりに毎回同じ質問を自分たちに投げます。「これは誰の、どんな困りごとを解決していますか」。答えがすぐに出てこない装飾やページは、その場で外します。
CCの現場では、最初の90分をヒアリングに使います
私たちCCコミュニケーションズがサイト制作をお受けするとき、デザインを1枚も描かないうちに、依頼主から90分ほどお時間をいただきます。聞くことは主に2つ。「このサイトで何が増えたら成功ですか」と「今、電話やメールでいちばん多い質問は何ですか」です。
以前、「会社案内のページを新しくしたい」というご相談を受けたことがあります。ところが90分話すうちに出てきた本当の困りごとは、「求人に応募が来ない」でした。そこで私たちは、会社案内の刷新ではなく、仕事内容と1日の流れを写真で見せる採用ページをご提案しました。最初のご依頼どおりに作っていたら、きれいな会社案内が1ページ増えて終わりだったはずです。
制作は一本道ではなく、依頼主とのキャッチボールです
図のとおり、制作は私たちが一人で走る作業ではありません。構成ができたら見てもらい、デザインができたら見てもらい、そのたびに直します。ワイヤーフレームを見てもらうとき、私たちは「この位置にこの情報でいいですか」とは聞きません。「上から順に読んで、知りたいことが知りたい順に出てきますか」と聞きます。前者は私たちの都合の質問で、後者は訪問者の目線の質問だからです。
公開日は、ゴールではなくスタートです
サイトは公開した瞬間から、実際の訪問者に使われ始めます。どのページがよく見られ、どこで読むのをやめられているか。その数字が出てくるのは公開後です。つまり本当の答え合わせは、公開してからしか始まりません。私たちが納品後も月に一度のご報告を続けているのは、そこからが改善の入口だからです。
未経験の人が最初に関わるのは、設計の手前です
「流れは分かったけれど、未経験の自分はどこから入るのか」と思われたかもしれません。実際に新しく入ったメンバーが最初に任されるのは、同じ業種のサイトを5つ開いて構成を書き出す作業や、依頼主からいただいた原稿を見出しごとに並べ直す作業です。手を動かして組み立てるのは、そのあと。流れを知っていること自体が、初日から使える力になります。
今日からできる、たった1つのこと
気になる会社のサイトを1つ開いて、トップページの上から3つ目までに書かれていることを、メモに書き出す。
上から3つは、その会社が「いちばん来てほしい人」に最初に伝えると決めたことです。書き出したら、「この3つは誰に向けた言葉だろう」と1行だけ書き足してください。企画の段階で何が決まっていたのかが、外側から読み取れるようになります。私たちが新しい案件で参考サイトを見るときも、やっているのはこれと同じ作業です。
まとめ
Web制作は、企画・設計・制作・公開運用の4段階で進みます。ただし覚えるべきは順番そのものではなく、どの段階も「依頼主のビジネス」と「訪問者の困りごと」のために動いている、という一点です。私たちCCコミュニケーションズは、いきなり手を動かさず、まず相手の話を聞くところから始めるWeb制作を、一緒にやっていく仲間を探しています。

