仕事を前に進める基本動作

仕事を前に進める基本動作
仕事を、
前に進める。
WORK BASICS | CHAPTER 5
仕事を頼まれたとき、すぐ始める人と、最初に確認する人。どちらが早い?
最初から正解は要らない。目的を確認し、小さく動き、早く相談し、修正しながら前へ。
新人の仕事は、最初から正解を出すことではありません。目的を確認し、小さく動き、早く相談し、修正しながら前へ進めること。この章で、その"基本動作"を身につけます。
実際に任された仕事を題材に、「目的確認 → 分解 → 質問 → 実行 → 報告 → 振り返り」という進め方を作り、最初の一歩を実行する。
仕事を頼まれたとき、すぐ作業を始める人と、最初に確認する人。どちらが早く終わらせられるでしょう?
まず1〜2分、考えてみてください。
依頼を受けてすぐ、作業を始めた新人。でも、期限・完成状態・用途を確認していませんでした。がんばって仕上げたのに、ほぼ作り直しに。
「早く始めること」と「早く終わらせること」は、同じではありません。最初の確認を飛ばすと、遠回りになります。
新人の仕事は、最初から正解を出すことではない。
目的を確認し、小さく動き、早く相談し、
修正しながら前へ進めることである。
仕事を前に進める、6手
- 目的(何のため)
- 相手(誰のため)
- 完成状態(どうなればOK)
- 期限
- 優先順位
- 使用する情報
- 関係者
- 自分で判断してよい範囲
- 相談すべきタイミング
作り込む前に、「2割」で見せる
もう一つ、手戻りを激減させる技を。100%仕上げてから見せない。完成度2割で、一度見せる。
完璧に作ってから出すと、方向がズレていたとき全部やり直しになります。作業前〜2割(大枠・アウトライン)の段階で「こう進めます」と見せれば、ズレを早く直せて、結局いちばん速い。
- まず大枠(見出し・段取り・箇条書き)を作る。作り込まない
- 上司に2割で見せ、「この方向で合っていますか?」と確認する
- OKが出てから、残り8割を仕上げる
- 仕上げの前に、他の関係者にも確認をとる
「こんな中途半端で見せるのは恥ずかしい」——逆です。2割で見せられる人ほど、信頼されます。手戻りを生まず、相手の時間も守るからです。
質問は「丸投げ」でなく「仮説を添えて」
私の理解では、目的は〇〇、期限は〇日、完成状態は〇〇です。
まず△△から進めようと思いますが、認識は合っていますか?
「何をしたらいいですか」と丸投げしない。自分の仮説を添える。ただし、分からない状態を無理に隠さず、早く相談することも大切です。
「何が分からないか、分からない」とき
そんなときは、AIを使って頭の中を整理します。目的/完成状態/必要な情報/作業手順/不明点/リスク/上司に確認する質問——この順で書き出すと、霧が晴れます。AIに判断を丸投げするのではなく、質問を言葉にする補助として使います。
これから任された仕事について、自分が理解できていないことを整理したいです。 目的、成果物、期限、関係者、必要な情報、想定リスクの順に、一度に一つずつ質問してください。 最後に、上司へ確認すべき質問を、優先順位順にまとめてください。 私の仮説と、まだ確認できていない事実を分けて表示してください。
報告・相談の基本
- 事実
- 現在の状態
- 自分の考え・仮説
- 困っていること
- 相談したいこと
- 次に行おうとしていること
信頼をつくる、今すぐできる行動
新人は知識も経験も少ない。だから最初から高度な価値提供は難しい。それでも、次の行動は今日からできて、周囲から知識と協力を借りるための"信頼づくり"になります。単なるマナーではありません。
- 自分から挨拶する/笑顔で返事をする
- 反応を早く返す
- メモを取る/教わった内容を復唱する
- 分からないことを放置しない
- 教えてもらったら、感謝を伝える
- フィードバックの後、何を変えたかを報告する
- 同じ質問を繰り返さないよう、記録する
いま任されている(これから任される)業務を一つ選び、書き出します。
- 仕事の目的
- 完成状態
- 期限
- 最初の作業
- 不明点
- 上司へ質問する内容
- 中間報告の日時
- 完了報告の内容
- 振り返るポイント
- 次に改善する内容
私は、任された仕事について、最初に確認することを確認し、最初の行動を開始します。
日時に中間報告を行い、結果とフィードバックをもとに次の行動を決めます。
- 着手前に、目的と完成状態を確認できたか
- 仮説を添えて質問できたか
- 中間報告をしたか。次は何を変えるか
この章のまとめ
- 「早く始める」より「最初に確認する」ほうが、結局早い
- 質問は丸投げせず、仮説を添える。分からないは早く相談
- 報告は「事実→状態→考え→困りごと→相談→次の一手」の順
WORK BASICSは、CCコミュニケーションズが社内研修で使っている「仕事の土台」を、働くすべての人に公開しているシリーズです。私たちについて / エントリー

