契約を取る提案から、納得して選ばれる提案へ|外販イベントの提案とクロージング

契約を取る提案から、納得して選ばれる提案へ|外販イベントの提案とクロージング
決めるのは、
いつでもお客様。
PROPOSAL AND CLOSING
提案とは、お客様が納得して判断できる状態をつくること。
押し切らない。だから、次につながります。
提案が苦手だという人の多くは、実は説明ができています。足りないのは説明ではなく、お客様が自分で決められる材料です。この記事では、外販イベントでの提案とクロージングを、信頼を残す形で書きます。
最初に結論
提案とは、契約を取ることではありません。お客様が納得して判断できる状態をつくることです。決めるのはいつでもお客様で、私たちの仕事はその材料をそろえることです。
メリットだけの提案は、あとで崩れる
信頼される提案には、良い点だけでなく、注意点と、契約後にいつ何を確認すればよいかが必ず入っています。この3つがそろって初めて、お客様は判断できます。
注意点を伝えると決まらなくなる、と感じるかもしれません。逆です。先に言われた注意点は納得材料になり、後から気づいた注意点は不信になります。同じ内容でも、伝える順番で結果が変わります。
たとえば、飲食店で料理を頼んだときのことを思い出してください。注文した直後に「30分ほどお時間をいただきます」と言われれば、その30分は納得して待てる時間になります。何も言われないまま30分待つと、同じ30分が「遅い店だ」に変わります。かかった時間はどちらも同じ30分です。違うのは、先に聞いていたかどうかだけ。提案の注意点も、これとまったく同じ働きをします。
クロージングは、押し切ることではない
お客様が迷っているときに必要なのは「契約してください」ではありません。迷いには必ず理由があります。その理由を消さないまま押すと、その場は決まっても後で戻ります。
順番はこうです。迷っている理由を確認する。改めて比較する。不安を解消する。そのうえで、安心して判断いただく。ここまで来ると、こちらから決断を迫る必要はほとんどありません。
最後に効くのは、この2つの言葉
「私が責任を持って対応します」。「何かあればいつでも来てください」。この2つは、商品説明では埋められない不安に届きます。担当者の顔が見えることが、そのまま安心につながります。
ただし、言うだけでは意味がありません。次に来られたときに覚えていること、聞かれたことに答えられること。この2つがそろって初めて、言葉が本当になります。
正しく伝えた1件は、次の1件を連れてくる
同じ現場で勤務していたとき、以前対応したお客様が何度も顔を見に来てくださいました。手土産を持ってきてくださったこともあります。ご家族やご友人を紹介してくださることもありました。
これは契約が取れたからではありません。良い点も注意点も正直に伝えたことを、信頼していただいた結果だと考えています。
契約ではなく対応。
良い点も注意点も正直に伝えた1件は、後日また顔を見に来てくださいます。手土産を持って来られる方も、ご家族やご友人を連れて来られる方もいます。私たちが目指すのは、その日の1件ではなく、この関係です。
今日からできる、たった1つのこと
今日の提案では、良い点を伝えた直後に「ただし、ここだけ先にお伝えします」と注意点を1つ必ず言う。
注意点を言うタイミングは、聞かれてからでは遅いです。良い点を伝えた直後、こちらから「ただし、ここだけ先にお伝えします」と1つ出してください。内容は、条件・期間・できなくなること、どれでも構いません。お客様の表情が変わります。多くの場合、警戒がゆるみます。そして「他に先に知っておくことはありますか」と質問が返ってきたら、その提案はもう一方通行ではありません。決めるための会話に変わっています。
まとめ
- 提案の目的は契約ではなく、お客様が納得して判断できる状態をつくること
- 良い点・注意点・契約後に確認すること。3つそろって初めて判断材料になる
- 注意点は先に言えば納得材料、後から出れば不信になる
- クロージングは、理由の確認→比較→不安の解消→ご自身の判断の順で進める
- 正しく伝えた1件が、再来店と紹介につながる

