施策を「数字」で見る|A/BテストとROI・ROAS

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施策を「数字」で見る|A/BテストとROI・ROAS

「なんとなく」
を数字に。

MEASURE

その施策、うまくいったかを数字で言えますか。

A/BテストとROI・ROAS。施策を数字で見る基本を整理します。

マーケティングの施策は、「やって終わり」では意味がありません。大事なのは、「それで、うまくいったの?」を数字で確かめること。感覚だけで「なんとなく良かった気がする」と続けていると、効果のない施策にお金と時間を注ぎ続けることになります。

この記事では、施策を“数字で見る”ための2つの基本——A/Bテストと、ROI・ROAS——を、専門知識がなくても分かるように整理します。数字が苦手な人ほど、ここを押さえると仕事の説得力がぐっと増します。

先に結論から。A/Bテストは「2案を比べて、良いほうを選ぶ」方法。ROI・ROASは「かけたお金が、ちゃんと儲けにつながったか」を見る指標。どちらも、「なんとなく」を「数字の根拠」に変える道具です。

A/Bテスト|「なんとなく」を数字で決める

A/Bテストとは、2つの案(AとB)を用意して同時に試し、結果が良かったほうを採用する方法です。たとえば、広告のキャッチコピーを「今なら30%オフ」と「先着100名限定」の2つで出し、どちらがより多くクリックされたかを比べる。会議室での「こっちのほうが良いと思う」という水掛け論を、実際の数字で決着させるのがA/Bテストです。

2案を用意(AとB)同時に試す数字で比べる勝った方を採用感覚でなく「結果」で決める

ポイントは、一度に変える要素を一つに絞ること。コピーも色もボタンも全部変えてしまうと、どれが効いたのか分かりません。「コピーだけ」を変えて比べるから、「このコピーが効いた」と分かる。小さく試して、勝ったほうを残し、また次を試す。この積み重ねが、施策の精度を着実に上げていきます。

2案のうち、変えていいのは1か所だけA案コピー30%オフボタン購入するB案コピー先着100名ボタン購入する全部変えたB案コピー先着100名ボタンカートに入れる1か所だけ違うから、勝った理由が分かります。
全部変えると、何が効いたか分かりません。

A/Bテストの具体例です。あるネットショップが、購入ボタンの文言を「購入する」と「カートに入れる」の2つで試しました。たったこれだけの違いで、クリック率に1.3倍の差が出た。もし「なんとなく“購入する”のほうが良さそう」と感覚で決めていたら、この差には気づけません。小さな違いでも、数字で比べると意外な事実が見える。A/Bテストは、思い込みを正してくれる道具でもあるのです。

ROI・ROAS|「儲かったか」を正しく見る

広告を打つと「売上が◯◯円上がった」と喜びがちですが、本当に大事なのは「儲かったかどうか」です。そこで使うのがROASとROIという2つの指標。似ていますが、見ているものが違います。

指標見るものざっくり式
ROAS広告費に対する“売上”売上 ÷ 広告費
ROI投資に対する“利益”利益 ÷ 投資額
違いROASが高くても赤字はあり得る利益で見るのがROI

ROASは「広告費に対して、いくら売上が出たか」。ROIは「かけた投資に対して、いくら利益が出たか」。ここで注意したいのが、ROASが高くても、赤字ということがあり得る点です。10万円の広告で50万円売れても(ROASは高い)、その商品の原価や人件費が45万円かかっていれば、利益はわずか。売上でなく利益で見る——これが、数字にだまされないコツです。

ROASの落とし穴を、具体的な数字で見てみましょう。10万円の広告を出して、売上が50万円。ROASは500%で「大成功」に見えます。ところが、その商品の仕入れ値が40万円だったら、残る利益は「売上50万−仕入40万−広告10万=0円」。つまりトントンで、実は儲かっていません。ROASの数字が派手でも、利益(ROI)で見ると赤字すれすれ、ということは現場で本当によく起きます。だから、判断は必ず「利益」まで下りて確認する必要があります。

広告10万円で売上 50万円仕入40万を引くと利益 0円売上の板をめくると、残った額が見えます。
派手な数字は、めくって下を確かめます。

今日からできる、たった1つのこと

今日からできる、たった1つ

迷ったら、2案を小さく試して数字で決める(A/Bテスト)。好みや勘より、結果の数字が確かです。試して比べる習慣が、当てずっぽうの失敗を減らします。

まとめ

A/Bテストも、ROI・ROASも、目的は同じ。感覚や思い込みでなく、事実(数字)にもとづいて判断することです。数字は、施策の良し悪しを正直に教えてくれます。数字が苦手でも大丈夫。「2つ比べて良いほうを選ぶ」「売上でなく利益で見る」——次に何かを決めるとき、この2つをそのまま実行するだけで、あなたの仕事の判断は、ぐっと確かなものになります。

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