ブランディングとセグメンテーション|「誰に、どう選ばれるか」

机に広げた書類
  1. マーケティングコラム
  2. マーケティング
  3. マーケティングの基本
  4. ブランディングとセグメンテーション|「誰に、どう選ばれるか」

ブランディングとセグメンテーション|「誰に、どう選ばれるか」

誰に、
どう選ばれる?

BRANDING & SEGMENT

「ターゲット」「強み」「ブランディング」…バラバラに感じていませんか。

絞って(セグメント)、選ばれ続ける(ブランド)。土台をまとめます。

マーケティングの基本用語のなかでも、セットで覚えたいのが「セグメンテーション」と「ブランディング」。どちらもカタカナで難しそうですが、意味は「誰に届けるかを切り分ける」「らしさで選ばれ続ける」ということ。この2つは、深くつながっています。

先に結論から。セグメンテーションで「誰に届けるか」を切り分け、ブランディングで「その人に、らしさで選ばれ続ける」。この流れが、選ばれ続ける会社の土台になります。順に見ていきましょう。

セグメンテーションとは?市場を「切り分ける」

セグメンテーションとは、大きな市場(お客様全体)を、似たニーズごとの小さなグループに切り分けることです。「セグメント」は“区分・かたまり”の意味。年齢、悩み、求めるものなどで、お客様をいくつかのグループに分けていきます。

なぜ切り分けるのか。全員に同じメッセージを送っても、誰にも深く刺さらないからです。「はじめての転職で不安な人」と「キャリアアップを狙うベテラン」では、響く言葉がまるで違う。だからグループに分け、それぞれに合った届け方をする。その第一歩がセグメンテーションです。

はじめての転職で不安成長したい安定したい未経験から市場(お客様全体)はじめての転職で不安な人へ安心を成長したい人へ任される機会を安定したい人へ長く働ける環境をグループごとに、届ける言葉を変える切り分けるから、その人に響く言葉を選べます。
全員に同じ一言では、誰にも届きません。

ブランディングとは?「らしさ」で選ばれ続ける

切り分ける → らしさを届けるセグメンテーション誰に届けるかを切り分けるブランディング「らしさ」で選ばれ続ける=約束の積み重ね

ブランディングとは、「その会社(商品)らしさ」を積み重ねて、選ばれ続ける状態をつくることです。ブランドとは、ロゴやデザインのことだけではありません。「あそこなら安心」「あの会社らしいよね」という、お客様の頭の中にある“イメージ”そのものがブランドです。

ブランドが育つと、価格や機能を細かく比べなくても「ここでいい」と選んでもらえます。毎回ゼロから説得しなくて済むのです。ブランディングは、選ばれる理由を“貯金”していくようなもの。時間はかかりますが、いちど育てば、強い資産になります。

2つの関係:切り分けてから、らしさを届ける

セグメンテーションとブランディングは、順番でつながっています。まずセグメンテーションで「誰に届けるか」を切り分ける。次に、その人に向けて「自社らしさ」を一貫して届け続ける。これがブランディングです。

迷わず手が伸びるいつもの、これ
ブランドは、棚の前で迷わなくなった状態のこと。

切り分けずに「みんなに」届けようとすると、メッセージがぼやけて、“らしさ”も伝わりません。誰に、を決めるから、その人に響く“らしさ”を磨ける。だから、切り分け(セグメンテーション)が先で、らしさの積み重ね(ブランディング)が後。この順番が大切です。誰に絞るかは「ターゲットとペルソナの違い」もどうぞ。

なぜ「みんな向け」は埋もれるのか

「できるだけ多くの人に届けたい」——その気持ちは分かります。でも、「みんな向け」の言葉は、結局「誰の心にも残らない」のです。当たりさわりがなく、印象に残らないから、選ばれる理由になりません。

逆に、「この人に」と切り分けて、その人に“らしさ”を届け続けると、少なくともその人の中には、はっきりしたイメージが残ります。全員に薄く届くより、特定の人に濃く残るほうが、強い。結果として、そのイメージが口コミで広がっていくのです。狭く始めて、深く刺す。それが埋もれないコツです。

ブランドは「約束」の積み重ね

ブランディングで、いちばん大事なこと。それは「言っていること」と「やっていること」を一致させ続けることです。ブランドとは、お客様との“約束”のようなもの。「うちはこういう会社です」と伝えたら、その通りに振る舞い続ける。

一度でも約束を破れば、積み上げた信頼は一気に崩れます。逆に、地道に約束を守り続けるほど、「あそこは信頼できる」というブランドが育つ。ブランドは、一日ではできず、毎日の行動でつくられる。派手な広告より、約束を守る積み重ねが、本物のブランドを育てます。

信頼時間約束を1つ破った日毎日の行動の積み重ね戻すのに、また年月上がるのはゆっくり、落ちるのは一度で足ります。
ブランドは、守った約束の残高です。

今日からできる、たった1つのこと

今日からできる、たった1つ

好きなブランドの「らしさ」を言葉にする

ブランドの感覚は、身近な例で分かります。おすすめは、自分が好きなブランドやお店を一つ選び、「その“らしさ”を一言で言うと?」を考えてみること。「シンプルで洗練」「元気で親しみやすい」など。

そして「なぜ、そう感じるのか(どんな行動の積み重ねか)」まで考えてみましょう。“らしさ”は、一貫した行動から生まれると気づくはずです。この視点は、自社のブランドを考えるときにも、自分自身の“らしさ”を育てるときにも役立ちます。

まとめ

セグメンテーションは市場を「誰に届けるか」で切り分けること、ブランディングは「らしさ」で選ばれ続ける状態をつくることです。切り分けてから、その人に一貫した“らしさ”を届ける——この順番が大切。「みんな向け」は埋もれます。ブランドは約束の積み重ね。狭く始めて深く刺し、約束を守り続けることが、強さを生みます。

私たちCCコミュニケーションズは、「誰に、どう選ばれ続けるか」を大切にしています。まずは、私たちの仕事をのぞいてみてください。