仮説思考・逆算思考・顧客体験|「できる人」の頭の使い方

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仮説思考・逆算思考・顧客体験|「できる人」の頭の使い方

技術より、
頭の使い方。

THINKING

データや広告を使いこなす前に、大事なものがあります。

仮説思考・逆算思考・顧客体験。できる人の思考のクセを整理します。

マーケティングというと、データ分析や広告運用といった“技術”をイメージするかもしれません。でも、それらを使いこなす土台にあるのは、実は「頭の使い方」=思考のクセです。同じデータを見ても、思考のクセ次第で、出てくる答えはまるで違います。

この記事では、仕事の質を上げる3つの思考——仮説思考・逆算思考・顧客体験(CX)の視点——を整理します。どれもマーケ職に限らず、営業でも事務でも、あらゆる仕事で“できる人”が自然にやっている頭の使い方です。

先に結論から。仮説思考は「たぶんこう、と決めて速く動く」、逆算思考は「ゴールから今を決める」、顧客体験の視点は「買う前から後まで、相手の体験全体を見る」。3つに共通するのは、「目の前の作業に飲み込まれず、一段高い視点を持つ」ことです。

仮説思考|「たぶんこう」で速く動く

仕事が遅い人ほど、「情報が全部そろってから動こう」とします。でも、完璧な情報がそろうことは、現実にはほとんどありません。仮説思考とは、「今ある情報から“たぶんこうだろう”と当たりをつけ、まず動いてみる」やり方です。動いて結果を見れば、仮説が正しかったか、修正すべきかが分かる。この繰り返しで、答えに速くたどり着けます。

たぶんこうだ(仮説)小さく試す結果を見る仮説を修正 or 確信完璧な情報を待たず、動きながら精度を上げる

たとえば「この商品が売れない理由」を、会議室で延々と議論するより、「たぶん価格が高いと思われている」と仮説を立て、試しに価格の見せ方を変えてみる。反応が変われば仮説は当たり、変わらなければ別の原因。考えるために動くのではなく、動いて考える。仮説思考は、慎重さと素早さを両立させる武器です。

仮説思考の具体例です。あるお店で「なぜか夕方に売上が落ちる」という問題がありました。原因を延々と会議で議論するより、店長は「たぶん夕方は主婦層が減るからでは」と仮説を立て、試しに夕方だけ会社帰り向けの惣菜を並べてみた。すると売上が回復。もし仮説が外れても、次は「照明が暗いのでは」と別の手を打てばいい。正解を当てるのでなく、速く試して速く学ぶ。それが仮説思考の強さです。

逆算思考|ゴールから今を決める

多くの人は「今できること」から積み上げて考えます。でも、それだと今の延長線上の結果しか出ません。逆算思考は逆で、まず理想のゴールを描き、そこから「では今、何をすべきか」を導くやり方です。「1年後にこうなっていたい」から逆算すれば、今日やるべきことが、まったく違って見えてきます。

理想のゴールを描く逆算して必要な状態を出す今との差を埋める道を引く今日の一歩に落とす現在からでなく「未来」から考える

逆算思考の良いところは、「やらなくていいこと」も見えることです。ゴールから引いた道の上にないタスクは、忙しさの中で手を出しがちでも、実は不要かもしれない。ゴールを起点にすると、努力の“向き”が定まる。やみくもに手を動かし始める前に、まず「どこに向かうか」を決める。それが逆算思考の効用です。

逆算思考の効果も例で見てみましょう。「3ヶ月後に資格試験に合格する」がゴールなら、逆算して「2ヶ月後には過去問8割」「1ヶ月後には全範囲を一周」「今週は参考書を買って1章」と、今日の一歩まで下りてきます。ゴールを決めずに「とりあえず勉強」を始めた人と、逆算した人とでは、3ヶ月後の差は歴然。未来から線を引くと、今日の一歩の“意味”が変わるのです。

顧客体験(CX)|買う前から後までを設計する

顧客体験(CX)とは、顧客が商品を「知る」段階から、「迷う」「買う」「使う」、そして「人に勧める」まで——その一連の体験全体を指します。多くの会社は「買ってもらう瞬間」だけに力を入れますが、実際に顧客の満足やリピートを決めるのは、買う前の期待と、買った後の体験です。

認知(知る)検討(迷う)購入(決める)利用(使う)推奨(勧める)買う前から買った後まで、体験を設計する

たとえば、購入までは丁寧なのに、買った後の対応が急にそっけない会社。顧客は「売るまでだけ熱心だった」と感じ、二度と戻ってきません。逆に、購入後のフォローが手厚ければ、その人はファンになり、周りに勧めてくれる。点(購入の瞬間)でなく、線(体験の流れ全体)で顧客を見る。この視点があるだけで、どこに手を入れれば満足が上がるかが見えてきます。

今日からできる、たった1つのこと

今日からできる、たった1つ

迷ったら「たぶんこうだ」と仮説を立て、小さく1つ試してみる。完璧を待つより、試して確かめるほうが早い。小さく試せば、外しても痛手が少なく次に活かせます。

まとめ

仮説思考・逆算思考・顧客体験——3つに共通するのは、目の前の作業に埋もれず、一段高い視点を持つことです。たぶんこうと決めて速く動き、ゴールから今を決め、点でなく線で顧客を見る。この頭の使い方は、職種を問わず、そして一生使えます。技術は変わっても、思考のクセは裏切らない。まずは一つ、今日の仕事で試してみてください。

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