家電接客|声掛けから商品提案までの一本道|家電量販店研修 第4章

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家電接客|声掛けから商品提案までの一本道|家電量販店研修 第4章

順番どおりに、
最後まで。

ONE STRAIGHT ROAD.

止めずに、歩きながら
理想を見せてから、予算へ

第3章で用意した「聞くべきこと」を、実際の接客でどう使うか。声掛けから商品提案までの12ステップと、そのまま使える言い回しをまとめます。通信の話が必ず家電の話のあとに来る理由も、ここで押さえます。

この章で伝えたいこと

第3章で用意した「聞くべきこと」を、実際の接客の流れの中でどう使うか。ここが家電接客の本体です。

家電接客の基本フロー

家電接客は、この一本道 1声掛け2何を見ているか3いま使っている商品4使用年数5不満・欲しい機能6その他の要望7予算8購入時期9商品提案10値引きへの興味付け11通信への接続12着座 通信の話は、必ず家電の話をしたあと。順番を入れ替えない。
9番までが家電の仕事。10番から先が通信の入口。

大事なのは、通信の話が必ず9番のあとに来ることです。この順番を入れ替えると、そこまで積み上げた会話が全部なくなります。理由は第5章で詳しく書きます。

① 声掛け

接客の入口です。立ち止まらせて売り込むのではなく、案内しながら会話を始めます。

「ありがとうございます! ご案内いたします! 歩きながらで恐縮ですが、どういうものがいいか目星はついていますか?」

声掛けのあと、返事は2つに分かれる 「目星はついていますか?」 「あります」 「どの商品ですか?」 そのまま商品の話へ入る 「ないです」 「全然大丈夫です!今は何をお使いですか?新規ですか?」 現状の把握へ入る
どちらに転んでも、次の一言が決まっていれば止まらない。

正面から近づいて「何かお探しですか」と止めると、多くの方は「大丈夫です」と返します。横に並んで、歩きながら話し始めると、そのまま会話が続きます。

「ないです」と言われても焦らないこと。ここで通信の話に逃げると、全部終わります。

ご案内いたします! 止めずに、歩きながら話し始める
立ち止まらせると身構えられる。並んで歩くと話が続く。

② いま使っている商品と、使用年数

「どちらのメーカーで、何年ほどお使いですか?」

8年、10年と長く使っている方には、まず一言リアクションを返します。

「え、10年ですか! めちゃくちゃ物持ちいいですね!」
(3〜4年の方には)「あー、でも十分持った方だと思います!」

ここで距離が縮まります。そのうえで、次の質問に自然につなげます。

「ちなみに、今のでこういう機能があったら嬉しい、などはありますか?」

この一言で、不満と欲しい機能が同時に出てきます。お客様は「不満はありますか」と正面から聞かれると「特にないです」と答えがちですが、この聞き方だと具体的に話してくれます。

③ 商品提案は「希望 → 理想 → 予算」の順で

お客様の希望する機能と予算が合わないことは、しょっちゅうあります。そのときに見せる順番が大切です。

商品を見せる順番 ① 希望を確認欲しい機能をもう一度言葉にしてもらう② 理想の商品希望を全部満たす一台を先に見せる③ 予算に合う一台ここを削ればこの価格、と説明する × いきなり安いものを出す 「安く済ませたい人」だと決めつけられた気がする ○ 理想を見せてから予算に合わせる 希望を聞いたうえで選んでくれた、と感じる
同じ商品をすすめても、順番で納得感が変わる。

「◯◯はこのタイプとこのタイプに分かれていて、お客様のようなお使い方ならこちらがおすすめです。ただ、ご予算に合わせるならこちらになります」

いきなり安いものを出すと、「安く済ませたい人だと思われた」と感じさせます。理想を先に見せてから予算に合わせると、「希望をちゃんと聞いたうえで選んでくれた」になります。

この納得感が、次の「値引き=通信」の話を聞いてもらえるかどうかを決めます。納得していない相手に「安くなる方法があります」と言っても、警戒されるだけです。

この章のポイント

  • 家電接客は「声掛け → ヒアリング → 商品提案 → 値引きの興味付け → 通信 → 着座」の一本道。
  • 声掛けは止めずに、歩きながら。長く使っている商品は素直に褒める。
  • 商品提案は「希望 → 理想 → 予算に合う一台」の順で見せる。
今日からできる、たった1つ

明日の接客で、商品を1つすすめる前に「今のでこういう機能があったら嬉しい、などはありますか?」を必ず言う。出てきた言葉をそのまま使って商品を選ぶ。