家電接客|声掛けから商品提案までの一本道|家電量販店研修 第4章

家電接客|声掛けから商品提案までの一本道|家電量販店研修 第4章
順番どおりに、
最後まで。
ONE STRAIGHT ROAD.
止めずに、歩きながら
理想を見せてから、予算へ
第3章で用意した「聞くべきこと」を、実際の接客でどう使うか。声掛けから商品提案までの12ステップと、そのまま使える言い回しをまとめます。通信の話が必ず家電の話のあとに来る理由も、ここで押さえます。
この章で伝えたいこと
第3章で用意した「聞くべきこと」を、実際の接客の流れの中でどう使うか。ここが家電接客の本体です。
家電接客の基本フロー
大事なのは、通信の話が必ず9番のあとに来ることです。この順番を入れ替えると、そこまで積み上げた会話が全部なくなります。理由は第5章で詳しく書きます。
① 声掛け
接客の入口です。立ち止まらせて売り込むのではなく、案内しながら会話を始めます。
「ありがとうございます! ご案内いたします! 歩きながらで恐縮ですが、どういうものがいいか目星はついていますか?」
正面から近づいて「何かお探しですか」と止めると、多くの方は「大丈夫です」と返します。横に並んで、歩きながら話し始めると、そのまま会話が続きます。
「ないです」と言われても焦らないこと。ここで通信の話に逃げると、全部終わります。
② いま使っている商品と、使用年数
「どちらのメーカーで、何年ほどお使いですか?」
8年、10年と長く使っている方には、まず一言リアクションを返します。
「え、10年ですか! めちゃくちゃ物持ちいいですね!」
(3〜4年の方には)「あー、でも十分持った方だと思います!」
ここで距離が縮まります。そのうえで、次の質問に自然につなげます。
「ちなみに、今のでこういう機能があったら嬉しい、などはありますか?」
この一言で、不満と欲しい機能が同時に出てきます。お客様は「不満はありますか」と正面から聞かれると「特にないです」と答えがちですが、この聞き方だと具体的に話してくれます。
③ 商品提案は「希望 → 理想 → 予算」の順で
お客様の希望する機能と予算が合わないことは、しょっちゅうあります。そのときに見せる順番が大切です。
「◯◯はこのタイプとこのタイプに分かれていて、お客様のようなお使い方ならこちらがおすすめです。ただ、ご予算に合わせるならこちらになります」
いきなり安いものを出すと、「安く済ませたい人だと思われた」と感じさせます。理想を先に見せてから予算に合わせると、「希望をちゃんと聞いたうえで選んでくれた」になります。
この納得感が、次の「値引き=通信」の話を聞いてもらえるかどうかを決めます。納得していない相手に「安くなる方法があります」と言っても、警戒されるだけです。
この章のポイント
- 家電接客は「声掛け → ヒアリング → 商品提案 → 値引きの興味付け → 通信 → 着座」の一本道。
- 声掛けは止めずに、歩きながら。長く使っている商品は素直に褒める。
- 商品提案は「希望 → 理想 → 予算に合う一台」の順で見せる。
明日の接客で、商品を1つすすめる前に「今のでこういう機能があったら嬉しい、などはありますか?」を必ず言う。出てきた言葉をそのまま使って商品を選ぶ。

